-慢性閉塞性肺疾患(COPD)の薬物療法と酸素療法-


慢性閉塞性肺疾患(COPD)の薬物療法と酸素療法

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の原因

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の原因は、長期にわたる粉塵の吸引や喫煙などです。慢性閉塞性肺疾患(COPD)の初期の症状は咳や痰がでて、一定の期間を経て急速に進行して肺胞の破壊や気管支粘液腺の肥大が起き、最後には呼吸不全や肺炎を起こし死に至ります。


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気管支を広げる薬物療法

壊れた肺胞は治したり進行を止めたりするこはできませんが、息苦しさは薬物療法で、症状を軽くすることができます。息苦しさの原因は、気管支が炎症をおこして、気管が狭くなっているからです。この狭くなった気管を、薬物で広げることができるのです。

この気管拡張薬には、気管を広げる神経に作用する抗コリン薬、気管の筋肉に作用するベータ2刺激薬(β2刺激薬)、昔か使われているメチルキサンチン(テオフィリン)の三種類があります。

抗コリン薬は吸入薬で、最も効果が高いとされています。効果が数時間の短時間作用型と、半日以上効果があり長時間作用型がります。軽症の場合短時間作用型を使い、重症の人は長時間作用型を定期的に使います。

長時間作用型の抗コリン薬(チオトロビウム)の作用時間は24時間で、1日1回の吸入で済みますが、緑内障や前立腺肥大を悪化させる副作用がありますので、医師と良く相談してください。

ベータ2刺激薬(β2刺激薬)は息苦しさを和らげる即効性がありますが、肺気腫への効果は個人差があります。

メチルキサンチン(テオフィリン)は飲み薬ですが、他の2剤と比べて有効性に関するデータは少ないです。


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重症の場合は酸素療法

慢性閉塞性肺疾患の症状が進み重症になった場合は、鼻から通したチューブで、肺に直接酸素を送りこむ酸素療法があります。

関係医療機関

順天堂大学病院


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